Oaxaca オアハカ、死者の日の風景

アルテサニアの宝庫で、ご飯も美味しくて、ゆったりとした時間が流れている、メキシコらしい街。メキシコに住み始めてから、ずっと行きたかったオアハカ。せっかく行くなら、伝統的な死者の日を楽しみに行きたいと、死者の日11月2日を挟む11月1日〜4日の日程で行くことにしました。映画「リメンバーミー」の世界を味わいたいな、と。

これから数回にわたってお届けするオアハカ・レポート。今回は、私が出合った、死者の日のオアハカの風景をお届けします。



街全体を彩る、マリーゴールドのデコレーション

まず目に飛び込んで来たのは、マリーゴールドの花、花、花。いろいろな飾り方で街全体を盛り上げていました。

ドアや窓を囲うようにマリーゴールドをあしらっていたお店やホテル。それぞれ個性のあるアレンジで、見ていて楽しい。
たくさんのマリーゴールドを使ったデコレーション。すべて生花なのが素敵。

レストランの窓にも。ケイトウの濃いピンクと青紫の飾りがアクセントに。水色の壁とよく合っている。


頭上には、パペルピカドの代わりにマリーゴールドのガーランド。これが青い空とカラフルな建物ととてもよく似合っていました。
レストランの中庭の壁に、マリーゴールドのカーテンが。

マリーゴールドは鮮やかな色だけでなく、柑橘系の強い香りが特徴。その香りが死者を祭壇へ、また家族の元へと導いてくれるのだとか。それにしても、この時期、メキシコではどれだけのマリーゴールドが使われるのかしら??



目を奪われる、美しいオフレンダ

各家庭だけでなく、お店やホテルなど、どこででも、この時期見ることができるオフレンダ。オフレンダとは、死者を弔うために、死者の写真や死者が好きだったものなどを飾る祭壇。これが、とにかく派手で、見応えがある!

上の写真はMuseo de las  culturas de Oaxacaの入り口にあったオフレンダ。トウモロコシを飾っている。個性的にしておしゃれ。
こちらは、今回大ヒットのレストランCuriollo(後日詳細をレポート予定)のオフレンダ。オアハカのアルテサニアを配した、派手すぎずラスティックな雰囲気が◎。
そして、この巨大なオフレンダは、ソカロの広場に展示されていたもの。すごい迫力‼︎

もちろん、他にもたくさんのオフレンダ、ありました。他の街は知らないけれど、確実に私が住むレオンで見かけるものよりグレードが高い。これもオアハカの文化なのだろうな。



街に溢れるガイコツたち

建物の窓辺にズラリと並ぶガイコツの貴婦人。
ガイコツのお花屋さん。こんな感じで、撮影スポットがたくさんあります。
犬のガイコツ、可愛い。これ、みんな、ピニャータと同じ、紙から作られたパペルマチェ、いわゆる張り子。メキシコのフォークアートの1つで、パペルマチェにしか出せない独特の表情が私は好き。ちなみに、左下の犬は、撮影したらチップください、と書いてある紙を持ってます。
こんなふうにガイコツメイクをしてもらってる人もいる。
仕上がりが、素晴らしい!さすが‼︎
ガイコツメイクにはドレスを合わせるのが、メキシコ流。

私もガイコツメイクしてもらいたかった!噂では、街中にガイコツメイク屋さんがたくさん出没していると聞いていたのだけれど、街中に繰り出した時間が悪かったのか、全然出会えず。残念。(後で聞いたところによると、ソカロにたくさんいるみたい。私たちはパロキアの近くばかりにいたので、見つけられなかった模様。下調べが甘いなー、自分。死者の日に行かれる方はご参考までに。100ペソ(600円)くらいでメイクしてもらえるみたいですよ)


死者の日と言えば、お墓のデコレーション。


映画「リメンバーミー」を観た方なら、あの幻想的な死者の日のお墓のシーンを覚えている方も多いはず。あれはオアハカのお墓とミチョアカン州のハニツィオのお墓を参考にしていると聞いたので、これは私もお墓見学に行かねば!と。

ネットで調べたところ、デコレーションが美しいお墓はいくつかあるのですが、オアハカのセントロから一番近いのは、Xoxocotlan(ホホコトラン)という村のお墓。キャンドルで灯された幻想的な墓地の景色を求めて、11月2日の夜8時頃に行ってみました。

えーっとね、、、キャンドルほとんど灯ってなくて暗いし、家族も全然いなかった‼︎うーん、イメージと違う。写真もボケボケ。

後で調べたところによると(今回この記述多いなぁ、、涙)、お墓に家族が集まってキャンドルを灯して一晩賑やかに過ごすのは、死者の日、本番11月2日というわけではないらしく、今年は10月31日だった模様。去年も10月31日だったみたいだから、来年もそうかもしれない!

↑こちらが、その日を伝える告知。ホホコトランのFacebookで確認できます。ただ、結構直前にならないとはっきり告知されないような、、、。

さてさて、私が見たホホコトランのお墓。リメンバーミーみたいに幻想的ではなかったものの、お墓自体はとても華やかにデコレーションされていましたよ!
これなら、昼間に行って撮影すればよかったなぁ、と思うくらいカラフル‼️さすが、メキシコのお墓。

あまり盛り上がっていなかったお墓でしたが(笑)日本人の方々がいっぱい来ていました!  メキシコに来て、1つの場所にこんなに日本人の方々を見るのは初めてかも、と思うくらい。最近日本にいる友達に、テレビでメキシコやってるよ、と言われることが多いのですが、日本からの注目度が高くなっているってことですかね。うん、本当にメキシコ、面白いですからね。奥が深いというか。

ちなみに、ホホコトランのお墓まで、私たちはタクシーで行きました。時間は道が混んでなければ20分ちょっと。タクシーは、片道100ペソでした。私たちは運転手さんに待機してもらったので、待ち時間も合わせて往復300ペソ。そうそう、オアハカのタクシーって、メーターついてません。だから言い値です。笑。ふっかけられたりもするのかも、ですが、あまりそんなことはなかったような気が。私たちは、言われたままに払ってました、交渉するエネルギーもないので(学生バックパッカーの時は交渉しまくってたけど)。まあ、ただでさえ、そんなに高くないですし、私たちはメキシコに住ませてもらっているので、メキシコの方々にケチりたくないというか(あ、でも、不当な高額を言われたら、もちろん抗議しますよ!)  。ただ、心配な方は、ホテルの人にどのくらいかかるものか聞いておいて、乗るときに交渉するといいのかも。とにかく、私の印象は、オアハカのタクシー、安全です。
あと、オアハカの死者の日、一番の大パレードも11月1日にあったみたいで、私たちは11月1日の夜中にオアハカ着だったため、見れず。オアハカ、死者の日に来年行こうという方は、10月30日から11月2日まで、オアハカにいることを激しくおすすめします!
写真上・2日の夜もパレードはありましたよ。人が多くて、子供連れにはなかなか近づけなかったけど。


いろいろ計画ミスなところもたくさんあったけど(汗)、死者の日の独特の雰囲気は味わえたし、また来る口実もできたし。笑

次回はオアハカのセントロとお気に入りショッピングスポットについてご紹介します!


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メキシコ在住の女性目線でお届けする、メキシコ情報マガジン。 lindo(スペイン語で”かわいい”)なものを中心に、きれい、おいしい、たのしいetc.を発信。

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