Mexico City 建築好きの聖地、ルイス・バラガン邸と仕事場
メキシコシティの人の多さ。ひたすら渋滞する道。体に悪いに決まっている、ほこりっぽい空気。それだけ書いたら、メキシコシティに誰も行きたくなくなるでしょ、ってなりますが、それ以上にシティ(メキシコシティを以下シティと略します)には、シティならではの抗えない魅力がある。
ルイス・バラガン邸と仕事場
Casa Luis Barragán
メキシコシティの中心地にあるチャプルペテック公園のすぐ近く。”本当にこんなところに?”といぶかしく思うような、細くて寂しげな路地に入っていくと、それはある。
見学のシステムについて説明すると、インターネットにて事前予約する際、スペイン語ツアー、英語ツアー、そして日本語ツアーが選べる。そう、なんと、日本語ツアーがあるのだ。それだけ、ここを訪ねる日本人が多いのだろう。私も絶対来たかった。
私は、私の妹と、とある日の午後3時過ぎの日本語ツアーに参加したのだが、参加者は私たち2人のみ。そこに日本語を話すメキシコ人の女性ガイド(建築を勉強している大学生のバイトさん?わからないけど。)が1人ついてくれる。完全プライベート。贅沢だ。
そして、ついにバラガン邸内部へ。
雑誌やネットで見た光景と、また同時にあまり見たことのなかった空間を目にすることができる。
写真上は、有名なエントランス部分。空間を走る黒い階段と鮮やかなピンクのアクセントウォール、そして、最小限の家具あしらい(ちなみにすべての家具はバラガンデザイン)。
周りの世界を遮断するピンク色の高い壁、その上からのぞく青い空。この空にバラガンは何を見たのだろう。
メインのダイニング&リビングスペース(写真上と下)。天井が高く、大きな窓からは庭の野性的なグリーンがのぞく。私が訪れた期間は、ペーパーアーティストの展示を館内でしていて、この部屋の窓にも(窓の右下部分)グラフィカルなペーパーアートがあしらわれていた。うーん、何もない状態で見たかったかも、というのが、正直な感想。
ここにきて、都会の中のジャングルのような、中米産の植物が生茂る庭を撮影し忘れたことに気づく。不覚、、、。ぜひ、実際に足を運んでみてほしい。
写真上は、庭から仕事場へ移動する際に通る一角。迫力のある大きな壺が静かに並んでいた。
バラガン邸と仕事場、というくらいだから、ここには仕事場があるのである。そして、写真上が仕事場。今はアートイベントなどを開催するスペースとしても使用しているらしい。極めてシンプルな空間に、イエローの天井が効いている。この時は、バラガンの友人だったアーティストのキュートな絵が飾られていた。
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