Chichén Itzá ジャングルの中に突如出現、マヤ最大級の遺跡

チチェン・イッツァ。
初めて聞いたときは、チとツだらけの、なんてややこしい名前なんだ、と思ったものだけれど、これはスペイン語ではなく、ユカタン語で、"イツァ人の湖の畔"という意味だそう。  

  ユカタン半島には、かつて栄えたマヤ文明による遺跡が、数多く存在する。発見されただけでも数百、未だジャングルの中に隠れているものは千以上もあるそうで。とにかく、ここらへんのエリアは、見渡す限りジャングル。マヤの人たちもジャングルを切り開いて都市をつくったわけで、文明が衰退して、また、木々が生い茂り、ジャングルの一部になった遺跡たちは、古代から手付かずのまま眠っているということなのだ。

そんな数多いマヤ遺跡の中で、最も人気が高いと言われるのがチチェン・イッツァです。

なんで人気が高いか、と言えば、大人気リゾート地、カンクンから日帰りで行けるツアーがたくさんあるからだろう。とはいえ、カンクンからチチェン・イッツァまで車で2時間半。長い。とにかく遠い。

今回私たちは、以前ご紹介したピンクラグーンやセノーテも行きたかったので、バジャドリッドという小さなコロニアルタウンを拠点に、この街からチチェン・イッツァに向かった。(この街については、次回書きますね!)

ちなみに、バジャドリッドの街からチチェン・イッツァまでは車で50分ほど。とはいえ、1時間近くかかるのだから、ユカタン半島、そしてメキシコは広い!

さあ、チチェン・イッツァ。
じゃじゃーん。

だだっ広い土地、取り囲むのは緑深いジャングル、そして空が近くて真っ青なこと!
そこに、威風堂々とそびえ立つカクカクとした(表現が幼稚。汗)ピラミッドが、ここのランドマーク、カスティージョ、またの名をククルカンの神殿だ。

ククルカンとは、マヤ神話に登場する羽根をもつヘビで、至高神にして創造神。人に文明を与えたと伝えられている。
よく見ると(↑)、ピラミッドの一部にその神さまがいます。修復されているのか、とてもきれい。

こちらは戦士の神殿。
いかにも神殿らしい、壮大な雰囲気。ただ、ここはマヤの悪しき風習(個人的な意見ですが)、生贄の儀式が行われた場所らしく、そう考えると、また違った景色に見えてくる。


こちらは球技場。
マヤ人もサッカーとか楽しんでたのね、と軽い気持ちで見学していたら大変。マヤ人にとって球技とは、神々へのいけにえを決める儀礼だったのだ。球技自体は、手を使わずにゴムでできたボールを操り、壁高くにある輪(写真下)に当てたりして勝敗を決する。

そして勝った方が、生贄になるのだという。神にその身を捧げるのは、最大の誉れ、ということなのか!?まったく意味がわからない。

でも、これには諸説あるらしくて、負けた方が首をはねられるという説も。うん、そっちの方が、納得。
 
とはいえ、試合をしたら誰かしらは生贄にならなきゃならないんだから、めちゃ恐ろしい試合なことには間違いない。いや、それだけ神聖というべきか。マヤ人がどう思って競技していたか、今になっては知るすべはない。

話変わって、
敷地内にはこんな風にお土産屋台がいっぱい出てます。屋台というより、フリマみたいな?  クオリティは微妙かも、けれど、見るのは楽しい。キーホルダーやマグネットなど、"ザ・土産物"も見つかります。

そうそう、こちらは、1988年に世界遺産に認定されています。



チチェン・イッツァで残念だったのは、ピラミッドに登れなかったこと。以前は可能だったそうだが、10年以上前に外国人が転落したことをきっかけに、禁止になったとか。

テオティワカンでピラミッドクライミングの楽しさを知った息子は、もちろんここでも登る気満々。が、登れないと知り、終始いらいら。暑いし、早く帰りたい、とずっと言っていた、、、。7歳の子供には古代遺跡の魅力なんてわかるはずもなく(いや、わかる子もいるはず!)、期待していたアスレチックで遊べないなら、ここ来た意味ないじゃーん、て感じで。汗。なだめるのが大変でした。

とはいえ、世界遺産、美しいマヤ最大級の遺跡は、一見の価値あり!

マヤ文明について勉強していたら、より面白いこと間違いなし。かく言う私は、ガイドブックの知識しかありませんでしたけども、、、。それでも楽しめました!






mexico lindo

メキシコ在住の女性目線でお届けする、メキシコ情報マガジン。 lindo(スペイン語で”かわいい”)なものを中心に、きれい、おいしい、たのしいetc.を発信。

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